契約社員とは、会社に有期雇用契約で雇われている社員のことを言います。
3ヶ月や半年、1年ごとなどタイミングで定期的に更新があり、双方の同意があればそのまま雇用は継続されます。
働き方は基本的に正社員と同じですし、与えられる仕事にも正社員と区別がない会社もあります。
会社によっては、更新の処理を勝手にやってくれているところもあるため、正社員とあまり変わらないと感じている人もいるのではないでしょうか。
といっても、やはり契約社員は契約社員で、いつ契約終了となっても不思議ではありません。
安定した将来を手に入れるためには、早めに正社員になりたいと思いますよね。
今回は、契約社員から正社員になるメリットや、契約社員から正社員になる方法についてまとめました。
今の会社で正社員になることができるのか?についても言及していますので、参考にしてみてください。
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契約社員から正社員になると得られる4つのメリット
まず、契約社員から正社員になることで得られるメリットについておさらいしておきたいと思います。
得られるメリットは主に、収入のアップ、福利厚生の充実、スキルアップ機会の増加、雇用の安定化の4つです。
その1:収入のアップ
基本的には、契約社員よりも正社員のほうが基本給が高い傾向にあります。
契約社員をボーナスの支給対象としていない会社は多く、正社員になるとボーナスがもらえるようになります。
契約社員から正社員になったら収入が増えた、という人は多いはずです。
その2:福利厚生の充実
契約社員でも福利厚生はあると思います。
しかし、それは最低限である場合が多く、ほとんどの会社は正社員との間に差をつけています。
どんな福利厚生をもうけているかは会社によりますが、正社員になれば割引などのサービスの受けられる施設が増える、正社員専用の特売サイトを使える、などのほか、家賃補助、産休や育休の期間が変わる時もあります。
特に大企業ほど福利厚生は充実しているため、こういった差はでてきます。
その3:スキルアップ機会の増加
契約社員と正社員がおこなう仕事は、末端であるほどあまり変わりはありません。
しかし、上級の仕事、例えばリーダー、マネージャーなどのマネジメントポジションは、契約社員にまかせていない会社が多いです。
契約社員から正社員になるコースが用意されている会社でもないかぎり、契約社員が何年働いても仕事のレベルは変わりにくいため、スキルアップは望めません。
また、課長、部長といった昇格も契約社員のままでは難しいでしょう。
正社員なら長期で会社にいてもらうことが前提のため、自然とスキルアップできる仕事や責任ある仕事を任される機会が増えます。
昇格や昇進も、実績次第で十分可能です。
その4:雇用の安定化
契約社員から正社員になる最大のメリットは、やはり雇用が安定することでしょう。
実際、正社員になりたいと考えている多くの人は、この雇用の安定を一番求めているのではないでしょうか。
契約社員はそもそも有期契約雇用のため、更新タイミングで会社側が契約終了とすれば、いつでもクビを切ることができます。
自分にとっても嫌ならすぐに辞められるわけですが、会社側にとっても非常に都合の良い雇用体系なのです。
対して正社員は、雇用を法律で守られています。
損害を与えるほどの失敗でもしない限り、解雇されることはありません。
今の会社で契約社員から正社員になりたい!は可能?
これを読んでいる方には、今働いている会社で契約社員から正社員になりたいと考えている人もいるでしょう。
仕事は慣れているし、人間関係もできている今の会社で正社員になることができれば、それが一番ラクですよね。
しかし、いくら正社員になりたいとあなたが努力をし、アピールしていても、契約社員から正社員になることができない会社もあります。
正社員登用制度などと呼ばれることが多いですが、社内で契約社員から正社員になる制度が確立していなければ、いくらあなたが優秀でも正社員になれる可能性は低いでしょう。
正社員登用をおこなっているのかを確かめるには?
今働いている会社で契約社員から正社員になれるかどうかを確かめるには、過去に実際に契約社員から正社員になった人がいるのか?を調べるのが手っ取り早いです。
上司や人事に正社員になりたい意思を伝え、過去にどんな正社員登用の例があるか?どのような過程で正社員になれたのか?を聞いてみてください。
定期的に契約社員から正社員になった人がいるのであれば、契約社員から正社員になる制度は確立していると言えます。
また、人事評価制度がきちんとあるかどうかも判断材料になります。
中には求人に書いていたり、口で言っているだけで正社員登用制度の実態がない会社というのも存在しますので注意しましょう。
正社員登用実績があっても相当な努力が求められる
実際に契約社員から正社員になっている人がいるような会社でも、それで「わたしも正社員になれる」と安心することはできません。
なぜなら、制度があっても契約社員から正社員になれる人は、たくさんいる契約社員の中でほんの一握りだからです。
契約社員から正社員になるということは、それだけ会社の負担が増えることになります。
その負担が増えても「ずっと我が社にいてもらいたい」と思われる人にならなければ、契約社員から正社員になることは難しいでしょう。
最低でも仕事のスキル、コミュニケーション能力、有資格などのどれか一つでも、他の契約社員より抜きん出ている必要があります。
他の契約社員の手前もありますので、誰もが納得する実力を身につける努力が必要です。
契約社員でも5年働き続ければ無期労働契約になる
労働契約法が改正され、2013年4月1日以降は契約社員でも更新を繰り返し5年以上同じ会社で働き続ければ、労働者の申込みによって無期労働契約に転換できるようになりました。
無期労働契約とは、雇用期間の定めがない労働契約のことで、契約社員でも今後更新というものが発生せず、正社員と同じように安定して会社で働き続けることができるようになります。
2013年4月1日以降から計算し、5年たったところから適用となるため、最短でも2018年4月1日以降の適用となります。
しかし、勘違いしてはいけないのが、これは契約社員から正社員になれるという意味ではありません。
雇用契約期間以外の給料や福利厚生などは契約社員の時と変わらないままということもありますので、雇用の安定化以外のメリットはあまりないと言えます。
また会社によっては、無期労働契約をしたくないために、通算5年以上になるギリギリで契約を終了するということもありえます。
結局、契約社員の立場が雇用において不安定であることは変わりないので、「5年頑張れば正社員になれる!」とは思わない方が良いかもしれません。
正社員になりたいなら転職した方が早い場合も
契約社員から半年働けば正社員になれる、というようなコースが用意してある会社は別ですが、今の会社にそもそも正社員登用制度がない、正社員登用制度があるといっても実績がない、今の会社で実力をアピールできる自信がないという人は、転職して正社員になった方が簡単です。
特に20代であれば、あなたを正社員として求める会社は数多くありますし、利用できる就職支援もたくさんあります。
正社員登用前提の紹介予定派遣なら、30代以降でも正社員になれる可能性は高いです。
契約社員から正社員になれず悩んでいるなら、まずはこれらの就職支援のプロに相談してみてはいかがでしょうか。
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、紹介予定派遣なら求人数が豊富なリクルートスタッフィングに相談すれば間違いありません。
同じような悩みをかかえて相談している人は多いですし、無料で利用できるため、気軽に相談してみてください。
一度視野を広げて今の会社で正社員になりたいのか?を考えよう
今働いている会社で契約社員から正社員になるには、正社員登用制度がある上で相当の努力が必要です。
そのため、今の会社でどうしても正社員になりたいということでなければ、転職したり紹介予定派遣を使うのが正社員になる近道です。
視野を広げれば、今の会社より良い条件の会社もきっと見つかりますよ。
フリーターからの就職と同じで、正社員になるなら若いうちの方が簡単です。
契約社員から正社員になりたいのであれば、まず今の会社で正社員化を目指すべきなのか?を考え、あなたにあった正社員になれる方法を選択するのが良いのではないでしょうか。
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