正社員になりたいと考える大きな理由の一つが、生涯賃金の高さです。
正社員の生涯賃金は、フリーターより圧倒的に高いのです。
フリーターと正社員の生涯賃金について
フリーターの生涯賃金は約6,000万円です。
それに比べて正社員の生涯賃金は2億5000万円程度と言われています。
今後少しずつ正社員の生涯賃金も減っていくでしょうが、それでもフリーターとの差は大きいといえます。
少なくとも現状でわかっているのは、フリーターと正社員では、約2億円もの生涯賃金の差があるということです。
なぜこんなにも生涯賃金が違うのか?
それは、フリーターには昇給がほとんどない為です。
あっても時給が数十円~数百円あがる程度で給与アップは終わり、その後は収入が伸びていきません。
更にケガや病気をすれば、その期間は1円も貰えません。
それに比べて正社員は年齢を重ねるにつれ、確実に給料が伸びていきます。
役職があがれば、年間数百万円単位で収入を上げることも可能です。
正社員ならボーナスなどの臨時収入もあります。
こうして少しずつ開いていく賃金の差が、生涯賃金の差となっています。
生涯賃金の差はこれだけではない
正社員とフリーターの生涯賃金の差はこれだけではありません。
なぜなら、生涯賃金には年金や退職金が含まれないケースが多いからです。
最近は退職金を支払わない企業も増えましたが、それでも大手の会社に勤めていた正社員なら数千万円の退職金がもらったというのはよくある話です。
そして、退職金に加えて厚生年金までもらえます。
厚生年金のもらえる平均額は現時点では4,000万円程度といわれています。
つまり、退職金や年金も含めると、フリーターと正社員ではさらに5,000万円程度は生涯賃金の差が生まれるのです。
あまりにも不平等な気もしますが、これが現実です。
まとめ
最近はSHARPや東芝など、昔からの大企業が危機にたたされ、退職金もアテになる時代ではありません。
そして年金に関しても、もらえる金額はどんどん減っていくでしょう。
しかし、退職金や年金を含めないとしても、これだけの生涯賃金の差があるのは事実です。
これは何もフリーターだけに当てはまる話ではなく、契約社員や派遣社員の場合でも、正社員とは大きな生涯賃金の差があります。
今フリーターで将来に不安を抱えているのならば、いち早く就職活動をするのが得策ですよ。