自分の将来を考えると、不安になることってありませんか?
生きていくためにはお金が必要です。
お金を得るためには働く必要があります。
しかし、いくら頑張っていても年収200〜300万にしかならない…。
しかも、自分のいる立場がフリーターや契約社員だったら、なおさら不安になりますよね。
周りにいる同年代の人たちを見渡せば、歳を取るごとにスキルを着実に手に入れ、年収もアップしていく正社員だらけ…。
彼らは正社員だからいいけど、自分は先行きが見えない不安の中で働いている…。
しかし、今現在「正社員がすなわち、将来の安定と繋がる」とは言い切れない世の中になってきているのも事実。
実際、正社員というだけで安定だと言える時代は終わったと言ってもいいでしょう。
見出し
「正社員だから大丈夫」の時代はもう終わり?!でもフリーターが安定かというと・・・
昔と違って、今は終身雇用もなくなり、東芝のような大企業でもリストラされることが珍しくありません。
また、会社側の都合ではなく、自分が病気や事故が原因で働けなくなる可能性だってあります。
しかし、いくらなんでも、フリーターよりは正社員が安定のはず…と誰もが思うはず。
そこで、今回は、実際に正社員とフリーターの違いを比較し、そこから見える本当に安定する働き方をつきつめてみました。
生涯年収からみた安定度、その差は2億円!
正社員とフリーターで一番大きな違いは生涯年収です。
実際のところ、大卒の手取りの月額の給与額とフリーターの月額の給与額はさほど大した差はありません。
しかし、大卒の正社員の場合、定期的な昇給、そして役職や職能により手当などが存在します。
つまり、正社員は年齢が上がるにつれて昇給する機会が設けられているんです。
フリーターだと、当然年齢ごとに昇給のチャンスがあることはほぼありません。
同じ時給で永遠と働くことだって考えられます。
そのため、年々もらえる額に差がついていき、生涯年収に大きな差が生じるんです。
気になるフリーターと正社員の生涯年収の総額の差は、なんと2億円もの違いがあると言われています。
大卒正社員の生涯年収が2億5000万円、アルバイトの生涯年収が6,000万円程度だと一般的に言われています。
正社員の場合、働き始めはフリーターと給与に大差なくとも、次第にその差は歴然としたものになっていきます。
さらに正社員の場合は退職時にはまとまったお金である退職金をもらえ、天引きされていた年金の支給も始まります。
フリーターは当然、退職金はありません。
しかも、アルバイトの世界では年齢が若いほうが価値があります。
60歳までアルバイトを続けることができる状況のほうがめずらしいくらいです。
賃金が上がる見込みがない上、年をとるにつれて居づらくなる環境、それがフリーターの人ややアルバイトの人が置かれた状況です。
【社会保障】医療費や老後の安定度は正社員が圧勝
社会保障とは、主に保険料と年金についてです。
正社員の場合は健康保険料と国民年金の両方を企業が半額負担して、給与から天引きされています。
フリーターの場合は親の扶養家族だという場合は、自分の代わりに親が健康保険料を負担してくれていることになります。
フリーターの場合はいつまでも自立ができていない状況になっている一方、正社員であれば、自立した社会人として、公的に保証を受ける事ができます。
具体的に言うと、正社員であれば、医療機関にかかる際に健康保険証を提示することで、3割負担で済んでいるはずです。
これは自分に家族ができてからも同じです。
家族ができた場合、正社員であれば妻や子どもの医療費も3割負担で済みますし、扶養手当という項目で企業から毎月一定金額を貰えるようになります。
また、年金もフリーターの場合は国民年金だけですが、正社員であれば国民年金と厚生年金の両方を支払っている状態です。
したがって正社員はフリーターよりもはるかに安心して老後を迎えることができます。
休暇や休日も正社員のほうが安定してとれる
また、取得できる休暇についてもフリーターと正社員は違ってきます。
正社員となるとよくブラック企業で休みが取れない、という声も聞きます。
しかし、実際のところ休暇や休日についての制度が充実しているのは正社員のほうです。
会社は従業員に休みを取らせる義務があります。
一般的に、正社員であれば週休2日制が取られています。
休日出勤の場合は代休制度を利用するなど、従業員が休日を取れるようにしっかりと配慮されている企業がほとんどです。
一方フリーターの場合はシフト制の職場の場合、希望休日を提出することはできます。
しかし、基本的には時給制のため、会社の規定で休日日数が決められていることはほぼありません。
そのため、代休制度も存在しないことがほとんどです。
したがって、制度として休みの申し出をしやすいのは、実は正社員のほうなんです。
また、正社員であれば、夏季休暇や年末年始休暇などの長期休暇が存在します。
当然、カレンダー通りに祝日や振替休日はお休み、という場合もあります。
最近では男性でも育児休暇の取得もできるようになってきたし、どんどん新しい休暇制度も登場しています。
しかし、フリーターの休日はというと、制度として存在しないので、かなり曖昧です。
確かに、希望を出せばある程度自由に休暇を取ることは可能でしょう。
しかも、休めば休むほど給与が下がります。
また、ほかのアルバイトの方の存在も考えると、自分ばかりシフトに穴を開けることも難しいはずです。
結果的に言うと、休暇や休日についても、正社員のほうが取りやすいと言えます。
社会的信用やキャリアから見ても正社員が安定
社会的信用とは、どういったときにあなたに関係するのか、想像したことがありますか?
たとえば、家や車を購入したいと思った場合ローンが通るかどうか。
あるいは、クレジットカードの金融機関の審査に通るかどうか…。
そういった場合にあなたの社会的信用が測られています。
社会的信頼は時給や収入の金額よりも、雇用形態で判断されるものです。
したがって、時給がいくら高くても雇用関係が不安定なフリーターは審査が通りにくいものになっています。
正社員であれば、法律で守られているのでそう簡単に解雇されることはありません。
しかし、フリーターの場合、雇用主からの一方的な解雇通告で仕事が取り上げられてしまう可能性があります。
したがって、正社員で働くことは社会的信用に繋がるだけでなく、安定した生活への礎となるんです。
冒頭で話した通り、近年は正社員でもいつ会社が倒産するかわからないというリスクがあります。
しかし、フリーターは正社員以上に雇用が安定していないというのが現実です。
さらに、仮に現状の働いている場所がなくなってしまった場合、フリーターと正社員、どちらのほうが転職に有利なのか。
答えは正社員です。
なぜなら、正社員にはキャリアというものがあるからです。
正社員は歳を取るにつれて着実にキャリアを積み上げていくことができます。
着実に積み上げてきたキャリアを利用すれば、比較的転職もしやすいんです。
たとえば営業職をしていたら、他の企業の営業職に転職することが可能です。
それだけでなく、自然と企画や資料作成、パソコン操作、事務処理等、あらゆるスキルが身についているはずです。
正社員の場合はビジネスマンとしての経験全体が、転職に役に立ちます。
したがって志次第では別業界、別職種への転職も可能なんです。
フリーターはというと、そうはいきません。
例えば、コンビニのアルバイトの場合、レジ打ちや品出し、清掃などの業務ができるようになります。
しかしこれらのスキルを活かした転職を考える場合、どうしても同業界の中で探す必要があります。
さらに転職して正社員を目指すとなると「未経験OK」の名目がある求人を探す必要があり、選択肢はどんどんなくなっていきます。
「フリーターよりも正社員がいい」は今も変わらず。まずは正社員を目指すのがGood
以上、収入、社会的保証、休暇、キャリア、全てをとっても正社員のほうが良い、ということがわかりました。
ただ「どうして諦められない夢があって、正社員になりたくない」「フリーターで夢を負い続けたい」という事情がある人も中にはいるはず。
または、フリーターというライフスタイルが性に合っていると感じる人もいるかもしれません。
しかし…今までの正社員、フリーターの違いを理解しても、本当にフリーターのままでいたいと心の底から思えますか?
すでに書いたとおり、フリーターのままで生きていく場合、相当の覚悟が必要です。
実家がお金持ち、不労所得がある、貯金が多い、などの理由がある場合は良いですが、それ以外でフリーターという生き方を選ぶ場合、上記のことを理解した上でフリーターを続けていく必要があります。
さらに、一生フリーターだと、諦めなければならないものでてきます。
具体的に言えば、結婚や子どもです。
フリーターの収入でははっきり言って、家族を養うことが難しいです。
実際婚活をしてみればすぐにわかりますが、結婚を求める女性の多くが男性に正社員という肩書を求めています。
やはり、一緒に生活するとなると、お金は大切なものになってくるからです。
平成24年度に厚生労働省から発表された就業構造基本調査では、結婚している男性のうち正社員は57.8%と約6割を占めているのに対して、パートやアルバイトは13.8%しか存在しません。(引用:独立行政法人 労働政策研究・研修機構 「若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状2」)
それほど、フリーターが結婚することは難しいのです。
仮に結婚できたとしても、すでに書いたとおり、家を買うことや車を買うことはローンの関係から難しくなります。
子どもを育てるのだって一苦労です。
子どもが私立に行かず、公立幼稚園、公立小学校、公立中学校、公立高校、国立大学というコースを取ったとしても、学費合計だけで1,345万円がかかると言われています。
更に子どもの医療費、出産費用、医療費、食費などを考えると子ども一人に付き2,985万円かかる、という試算結果が出ています。
結婚して、子どもができて、家族で笑いあって生きていく…フリーターのままだと、そういった平凡な家庭を望むことさえ厳しいんです。
未来の自分のためにも、本当にフリーターのままでいいのか、もう一度、よく考えてみてください。
【結論】最終的に目指すべきは正社員で副業もしている状態!
以上、フリーターよりも正社員のほうが安心できる、という話でした。
ただ、一番始めに話したとおり、今の世の中、企業の倒産などが理由で正社員が職を失うこともあり得ます。
そうなったときに、やはり、転職しやすいのは正社員という話はすでにしましたね。
ただ、いっときでも職を失った状態になるというのは、少し不安ではありませんか?
転職がしやすい、と言っても、転職が成功するまでどのくらいかかるのか、失業期間がいったいどれほど長くなるのか、明確なことはわかりません。
失業し、収入がないまま支出ばかり膨らんでしまったら、貯金もどんどんと削られていってしまいます。
とりあえず何か仕事を、とフリーターを始めてしまい、そのままバイトで時間が支配され、正社員の道から遠ざかる可能性も否めません。
そうならないためにはどうしたらいいのか。
わたしの結論は、ただの正社員になるのではなく、副業OKな正社員になることです。
今の世の中、探せば副業OKな企業もたくさん見つかります。
正社員として働きつつ、副業もはじめる。
副業と正社員の両方で稼いだ貯金があれば、正社員の職がなくなってしまった場合にも路頭に迷うことがなくなります。
今現在フリーターだという場合は、まずは正社員の道を目指してください。
そしてその際に、できるだけ副業OKの会社、あるいは副業をする時間が取れそうな会社の正社員になれるよう、頑張ってみてください。
無事に正社員となることができて、仕事にも慣れてきたら、次は副業として自分がどういったことができそうなのか、探ってみることをおすすめします。
どの会社が副業OKなのか、あるいは時間的に余裕があるそうなのか、という情報は就職支援サイトを使えば細かく教えてくれます。
どんな会社でもいいからフリーターから抜け出したい、という思いで正社員になってしまっては、ブラック企業に引っかかってしまう可能性だってあります。
慎重に、かつ、真剣にどの会社の正社員になるべきか、検討することは非常に大切です。
あなたのこれからがうまくいくよう、応援しています。